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鋼材・形鋼の端材を売る|寸法をどう伝えるかで金額が変わる

鋼材・形鋼の端材を売る|寸法をどう伝えるかで金額が変わる
※画像はイメージです

鉄骨や仮設で出る鋼材の端材は、そのままスクラップに出すのが一般的です。ただし長さと状態によっては、材料として売ったほうが高く動くことがあります。この記事では分かれ目と、材料として売るときの伝え方を整理します。

鉄スクラップとしての持ち込みは関連記事「鉄スクラップを持ち込むとき」で扱っています。ここでは「材料として売れるか」の判断に絞ります。

スクラップと材料の分かれ目

条件 スクラップ 材料として売却
長さ 短い、不揃い ある程度の定尺が残っている
断面 変形、切断面が不揃い 直角に切れている
進行している 表面の点錆まで
曲がり ある ない
規格 不明 材質と寸法が特定できる
数量 少量ばらばら 同じ寸法がまとまっている

最も効くのは「規格が特定できるか」です。 材質と寸法が分からない鋼材は、買う側が使えないためスクラップの評価になります。

寸法の伝え方

形鋼は寸法の表し方が決まっています。ここを正確に伝えられるかで、問い合わせの返り方が変わります。

  • H形鋼: 高さ × 幅 × ウェブ厚 × フランジ厚
  • 溝形鋼(チャンネル): 高さ × 幅 × 厚 × 厚
  • 等辺山形鋼(アングル): 辺 × 辺 × 厚
  • 平鋼(フラットバー): 幅 × 厚
  • 鋼管: 外径 × 厚
  • 鋼板: 厚 × 幅 × 長さ

これに材質(SS400、SN、STKRなど)と長さ本数を添えます。

「H鋼が何本」では見積が返ってきません。 寸法と材質と長さと本数の4点が揃って初めて、買う側が使えるかを判断できます。

錆をどう見るか

鋼材の錆は、進行度で扱いが変わります。

  • 表面の点錆: 材料として使える。ワイヤブラシで落ちる程度
  • 層状の浮き錆: 厚みが減っている可能性。用途が限られる
  • 孔食(穴が開いている): 材料としては不可
  • 黒皮(ミルスケール): 錆ではない。そのまま使う

判断に迷うときは、錆を落として厚みを測ってください。 公称の厚みから減っていれば材料としては使えません。

保管で価値を保つ

鋼材は保管の仕方で錆の進行が変わります。

  1. 地面に直置きしない(枕木の上に置く)
  2. 水が溜まらないように傾ける
  3. 屋外ならシートをかける(完全でなくても進行が変わる)
  4. 寸法ごとに分けて置く(探す手間と、混ざって規格不明になるのを防ぐ)
  5. 材質が分かるよう表示する(マーキング、札)

5番目を怠ると、数か月後に「これは何の材だったか」が分からなくなります。 規格不明はスクラップ行きです。

運搬の段取り

鋼材は重量物で、積み下ろしに手段が要ります。

  • 積み込みの手段(フォークリフト、ユニック、クレーン)
  • 積載重量の上限(容積より先に重量で上限に達する)
  • 長尺物の扱い(車両からのはみ出しには制限がある)
  • 荷崩れ防止(丸鋼や鋼管は転がる)

長尺のまま運ぶには制限があります。 切断してから運ぶか、それとも長さを保って材料として売るかは、ここで判断が分かれます。

端材を減らす拾い出し

そもそも端材を減らすほうが原価に効きます。

  • 定尺からの取り都合を先に計算する(切る前に組み合わせを考える)
  • 同じ寸法の材をまとめて発注する(端材が集約される)
  • 端材を先に使う(新しい材を切る前に在庫を見る)
  • 端材の在庫を寸法別に管理する(見えないと使われない)

「端材の在庫が見えない」ことが、端材が増える最大の原因です。

切断のしかたで価値が変わる

端材を材料として売るなら、切断面が価値に影響します。

  • 直角に切る(斜めだと使う側で切り直しが要る)
  • 切断面のバリを取る(怪我の原因にもなる)
  • 溶断の跡が大きいものは材料として使いにくい
  • 必要な長さを残して切る(半端に短くしない)

「使える長さを残して切る」という意識があるかどうかで、端材が材料になるか屑になるかが分かれます。

溶接跡や加工がある材

一度使った鋼材には、溶接跡、ボルト穴、切り欠きが残っていることがあります。

  • 穴や切り欠きは、その位置を避けて使えるなら価値が残る
  • 溶接跡が多いと、材料としては使いにくい
  • 熱を受けた部分は特性が変わっている可能性がある

構造材として再利用するかどうかは、設計側の判断が要ります。 仮設や補強材としてなら使い道が広がります。

よくある質問

Q. 材質が分からない鋼材はどうするか A. ミルシートが残っていれば確認できます。なければスクラップとしての評価になります。

Q. どのくらいの長さがあれば材料として売れるか A. 用途によります。1m未満は用途が限られますが、仮設や補強材として使われることがあります。

Q. メッキ鋼材は扱いが違うか A. スクラップとしては亜鉛メッキの分だけ区分が変わることがあります。材料としては、屋外用途で価値が上がります。

Q. 端材をまとめて売るとき、寸法がばらばらでもよいか A. 買う側が使えるかを判断できないため、寸法別に分けて数量を出してください。

Q. 端材の在庫はどう管理すればよいか A. 寸法別に置き場を決め、材質を表示するのが最低限です。表計算で一覧を作り、拾い出しの前に見る運用にすると使われます。

Q. 少量の端材でも売れるか A. 同じ寸法がまとまっていれば売れることがあります。ばらばらの少量はスクラップとして出すほうが現実的です。

まとめ

鋼材の端材は、規格が特定でき、定尺が残り、曲がりと孔食がなければ材料として売れる可能性があります。伝えるときは寸法・材質・長さ・本数の4点を揃えてください。保管では地面に直置きせず、寸法ごとに分けて材質を表示することが、規格不明になるのを防ぎます。端材そのものを減らすには、拾い出しの段階で取り都合を計算し、端材の在庫を寸法別に見える状態にすることが効きます。

寸法と材質が分かる端材は、必要としている会社があります。GenbaLink 在庫マーケット で寸法別に出品でき、引き取り場所も指定できます。

持ち込みの実際は鉄スクラップを持ち込むとき、単価の決まり方は金属スクラップの買取で扱っています。

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