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鉄スクラップを持ち込むとき|受入条件とヤードの選び方、当日の流れ

鉄スクラップを持ち込むとき|受入条件とヤードの選び方、当日の流れ
※画像はイメージです

鉄スクラップは単価が低いぶん、運搬効率が手取りを左右します。そして持ち込みで最も多い失敗は「行ってから断られる」です。受入条件はヤードごとに違い、事前に確認していないと往復が丸ごと無駄になります。この記事では持ち込みの段取りを、当日の流れに沿って整理します。

鉄と非鉄の分かれ方、等級の考え方は関連記事「金属スクラップの買取」で扱っています。ここでは持ち込みの実務に絞ります。

事前に確認する5点

電話1本で済みます。行く前に必ず聞いてください。

  1. 受入品目 鉄だけか、非鉄も受けるか。ガス管や被覆線は受けるか
  2. 受入時間 締めの時間。昼休みに受付が止まるヤードもある
  3. 予約の要否 大型車は時間指定のことがある
  4. 車両の制限 何トン車まで入れるか。ユニックの使用可否
  5. 精算方法 現金か振込か。即日か締め払いか

5番目は特に確認してください。 現金だと思って行ったら翌月末振込だった、というのはよくある行き違いです。

断られやすいもの

次のものは、受け入れないヤードが多くあります。事前申告が要ります。

  • 密閉容器(ドラム缶、ボンベ、消火器、タンク類)内部に残留物や圧力があると危険物になる
  • 油が入ったままの機械、エンジン
  • アスベストの疑いがある保温材が付いた配管、機器
  • コンクリートが付いた鉄筋(がら付き)
  • 家電、廃棄物に該当するもの

ボンベ類は特に厳格です。 中身が空でもバルブを開けた状態にしないと受けないヤードがあります。

ヤードの選び方

単価だけで選ぶと、往復が増えて手取りが下がることがあります。次の順で見てください。

見るところ なぜ効くか
現場からの距離 鉄は重いので往復回数が直接コストになる
受入品目の広さ 非鉄も一緒に出せると1回で済む
待機時間 混むヤードは1回に半日かかる
単価 距離と待機が同等なら最後にここで比べる
伝票の様式 品目別の内訳が出ると次回の比較ができる

「単価が高いヤード」より「往復1回で済むヤード」のほうが手取りが上回ることがあります。

当日の流れ

  1. 受付 会社名、車両番号、品目を伝える。初回は身分確認や会社の確認がある
  2. 空車計量または実車計量 ヤードによって順番が違う
  3. 荷降ろし 指定された置き場へ。自分で降ろす場合と、重機で降ろしてもらう場合がある
  4. 等級判定 担当者が目視で区分する。異物があればここで指摘される
  5. 計量 実車と空車の差で重量を出す
  6. 精算 伝票を受け取る

4番目で異物を指摘されたら、その場で持ち帰るか、控除を受け入れるかの選択になります。 事前の分別で避けられる場面です。

積み方で待機時間が変わる

荷台の積み方は、降ろしやすさに直結します。

  • 品目ごとにまとめて積む(混ぜると降ろしながら仕分けることになる)
  • 長尺物は下、細かいものは上
  • 手降ろしになる可能性があるなら、1人で持てる重さに分けておく

降ろすのに時間がかかると、次の車が待つため嫌がられます。 継続して取引するなら、ここの段取りが関係を作ります。

複数現場をまとめて運ぶ

鉄は単価が低いので、1現場ずつ運ぶと運搬費で消えます。まとめ方の型は次のとおりです。

  • 自社ヤードや資材置場に一時集積する(屋外なら飛散防止の措置をとる)
  • 近接する現場の分を同じ日に回収する
  • 解体工事の終盤にまとめて出す(工程の最後に集中させる)
  • 非鉄も同じ日に出す(受入品目の広いヤードを選んでおく)

注意: 一時保管には廃棄物処理法上の基準があります。 有価物として扱う場合でも、周囲に飛散・流出しない置き方をしてください。有価物と廃棄物の判断基準は関連記事「余剰資材を売ると廃棄物ではなくなるのか」で扱っています。

初回の取引で見られていること

継続して良い条件で取引したいなら、初回の印象が効きます。ヤード側が見ているのは金額ではなく段取りです。

  1. 事前に電話で品目と量を伝えてあるか
  2. 到着時間を守っているか
  3. 品目ごとに分けて積んであるか
  4. 降ろすのに時間がかからないか
  5. 異物を混ぜてこないか

この5つが揃っている会社は、繁忙期でも受け入れてもらえます。 単価の交渉より先に、ここを整えるほうが効きます。

よくある質問

Q. 個人でも持ち込めるか A. 受け入れるヤードもありますが、事業者限定のところもあります。事前確認が必要です。

Q. 少量だと断られるか A. 少量でも受けるヤードは多くあります。ただし往復のコストを考えると、まとめてから持ち込むほうが合理的です。

Q. 現場から直接持ち込んでよいか A. 建設工事から生じたものは元請が排出事業者となる規定があります。有価物として売却する場合も、誰が運ぶかは元請と取り決めてください。

Q. 伝票の等級が想定より低い A. 薄物が多い、異物が付いている、切断が必要のいずれかが理由のことが大半です。次回に向けて、どこを直せば上がるかを聞いておくと改善できます。

伝票を次回に活かす

持ち込みは1回で終わりではありません。伝票を残しておくと、次の判断が数字でできます。

記録する項目 何に使うか
日付とヤード名 相場の時期とヤード別の比較
品目別の重量 どの品目がどれだけ出るかの把握
品目別の単価 ヤード間の比較
待機時間 実質コストの把握
往復の距離と時間 手取りの計算

3か月ぶん貯まると、どのヤードが自社に合っているかが数字で分かります。 単価だけを聞いて回るより早く答えが出ます。

まとめ

鉄スクラップの持ち込みは、受入品目・時間・予約・車両制限・精算方法の5点を電話で確認してから行けば、断られる事態はほぼ避けられます。ヤードは単価より先に距離と待機時間で選び、荷台は品目ごとにまとめて積むこと。密閉容器や油入り機械、アスベストの疑いがあるものは事前申告が必要です。

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品目ごとの単価の考え方は金属スクラップの買取、端材の売り方は鋼材・形鋼の端材を売るで扱っています。

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