コンクリートがらの処分|再生砕石になる条件と、混ぜてはいけないもの

コンクリートがらは、建設廃棄物の中では分別できていれば安い層に入ります。破砕して再生砕石になる経路が確立しているためです。逆に言えば、その経路に乗らない状態にすると一気に高くなります。この記事では受け入れられる条件と、外れる条件を整理します。
建設廃材全般の3層構造(収集運搬・中間処理・最終処分)は関連記事「建設廃材の処分費用はどう決まるか」で扱っています。ここではコンクリートがら固有の話に絞ります。
建設リサイクル法の対象
コンクリートは建設リサイクル法の特定建設資材の1つです。一定規模以上の解体工事などでは、分別解体と再資源化が義務づけられています。
- 対象工事では事前の届出が必要
- 分別解体を行う
- 再資源化を実施し、記録を残す
「まとめて壊して混合で出す」ができない工事があります。 規模と対象の判定は所管の窓口で確認してください。
再生砕石になる条件
破砕して路盤材などの再生砕石になるには、受入側の条件を満たす必要があります。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| コンクリート単品である | 異物が混ざると製品にならない |
| 寸法が受入範囲に収まる | 破砕機に入るサイズの制限がある |
| 土砂が付いていない | 品質が落ちる |
| 鉄筋の露出が過大でない | 破砕機を痛める |
寸法の制限は受入先ごとに違います。 大きな塊は現場で小割りしてから運ぶ必要があるか、事前に確認してください。
混ぜてはいけないもの
次が混ざると、コンクリートがらとして受け入れられなくなります。
- アスファルト(別区分。混ぜると両方の価値が落ちる)
- 土砂(付着が多いと受入不可)
- 石膏ボード(硫化水素発生の risk があり厳禁)
- 木材、プラスチック、断熱材
- ガラス、陶磁器
- アスベスト含有材(絶対に混ぜない)
石膏ボードの混入は特に厳格に扱われます。 詳しくは関連記事「石膏ボードの処分」で扱いますが、コンクリートがらの山に石膏ボードの破片が入っただけで受入を断られることがあります。
鉄筋はどうするか
鉄筋コンクリートを壊すと、コンクリートと鉄筋が混在します。
- 鉄筋は分離して鉄スクラップへ(有価で動く)
- 破砕機で処理する過程で磁選機により分離されるのが一般的
- 現場で大きな鉄筋を先に切っておくと受入がスムーズ
鉄筋を分離すれば、その分は収入になります。 鉄スクラップの持ち込みは関連記事「鉄スクラップを持ち込むとき」を参照してください。
受入先の探し方
コンクリートがらは重量物なので、距離が費用を最も左右します。
- 現場から近い中間処理場を探す(往復回数が直接コストになる)
- 受入品目と寸法制限を確認する
- 受入時間と予約の要否を聞く
- 土砂の付着の許容度を聞く
- 精算方法を確認する
1番目が圧倒的に効きます。 単価が多少高くても近いほうが総額で安くなることが珍しくありません。
運搬の段取り
- 積載重量の上限に注意(容積より先に重量で上限に達する)
- 大きな塊は先に小割りする(受入先の制限に合わせる)
- 土砂を落としてから積む
- シートをかける(飛散防止)
- 積載後の重量を把握する(過積載を避ける)
コンクリートは見た目より重いため、荷台が半分でも重量オーバーになることがあります。
現場保管の注意
一時保管する場合、廃棄物処理法上の保管基準に従う必要があります。
- 周囲に飛散、流出しない措置
- 積み上げの高さの制限
- 保管場所の表示
- 他の廃棄物と混ざらない置き方
有価物として扱う場合でも、周囲への影響を防ぐ置き方は同じです。
現場での小割り
受入先の寸法制限に合わせるため、現場で小割りが必要になることがあります。
- ブレーカーで割る(重機のアタッチメント)
- 鉄筋を先に切る(絡んでいると割れない)
- 粉じん対策(散水、養生)
- 騒音と振動(近隣への配慮、作業時間の制限)
小割りの手間と、受入先を変えて運搬距離が延びる手間を比べて決めてください。
アスファルトがらは別に扱う
アスファルト塊も再生の経路がありますが、コンクリートとは別区分です。
- 再生アスファルト合材の原料になる
- 受入先が違うことが多い
- 混ぜると両方の価値が下がる
舗装の撤去とコンクリートの解体が同じ現場で発生する場合は、置き場を分けてください。 混ざってからでは分けられません。
よくある質問
Q. アスファルトとコンクリートは一緒に出せるか A. 受入先によります。別区分として扱うところが多いため、分けて確認してください。
Q. 少量のがらはどう処分するか A. 中間処理場に持ち込むか、他の現場の分とまとめてください。少量では運搬費が費用の大半になります。
Q. モルタルやブロックも同じ扱いか A. 一般にコンクリート系として扱われますが、受入先によって区分が違うことがあります。事前確認が確実です。
Q. 再生砕石は自社で使えるか A. 使えます。中間処理場から購入して路盤材に使う形が一般的です。処分と購入を同じ業者で回すと運搬が効率化することがあります。
Q. 再生砕石の品質は問題ないか A. 路盤材として規格が定められており、用途に応じた品質のものが供給されています。用途に合う規格かを確認して使ってください。
Q. 現場で発生したがらを現場内で使えるか A. 破砕して路盤に使う形は可能ですが、規模と用途によって届出や品質の確認が要ります。所管の窓口で確認してください。
まとめ
コンクリートがらは分別できていれば安い層ですが、アスファルト・土砂・石膏ボード・木材などが混ざると再生砕石の経路から外れて高くなります。鉄筋は分離すれば収入になります。重量物なので受入先は距離を最優先で選び、大きな塊は事前に小割りして受入寸法に合わせてください。一定規模以上の工事では建設リサイクル法の分別解体と再資源化が義務づけられます。
解体で出た資材の中に、まだ使える機器や規格材が混ざっていないか確認してください。GenbaLink 在庫マーケット で建設業者どうしの直接売買に出せます。
他の品目との比較は建設廃材の処分費用はどう決まるか、土が混ざる場合は建設発生土の処分をご覧ください。




