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塩ビ管の処分費を積算にどう入れるか|口径・長さ・付着物の見方

塩ビ管の処分費を積算にどう入れるか|口径・長さ・付着物の見方
※画像はイメージです

塩ビ管は給排水と電線管で大量に使われる一方、撤去すると容積を食う廃材になります。重量は軽いのに車両がすぐ埋まるため、重量ベースで積算すると実際と合いません。この記事では処分費の考え方と、積算で漏れやすい項目を整理します。

配管全体の材質別の行き先は関連記事「配管の処分と買取」で扱っています。ここでは塩ビ管の処分に絞ります。

産業廃棄物としての分類

塩ビ管(硬質ポリ塩化ビニル管)は廃プラスチック類に分類されます。金属配管と違い有価にはならず、処分費が発生します。

  • 金属と混ぜない(混合廃棄物になり単価が上がる)
  • 他の廃プラと一緒に出せることが多い
  • 塩素を含むため、焼却の条件が施設によって異なる

分類そのものは単純ですが、容積の扱いで金額が変わります。

費用は容積で効く

塩ビ管は軽くてかさばるため、次のように考えます。

状態 運搬効率
長尺のまま 最も悪い。車両の長さいっぱいを1層で使う
定尺に切断 中程度。積み重ねられる
短く切断 良い。ただし切断の手間がかかる
割って潰す 最も良い。細径なら踏むだけで潰れる

切断の手間と運搬回数の削減を比べて決めてください。 細径管が大量に出る現場では、潰すだけで積載量が変わります。

口径で扱いが変わる

  • 細径(VP16〜30程度): 電線管、給水の枝管。潰しやすい
  • 中径(VP40〜100): 排水の横引き。切断が要る
  • 大径(VP125以上): 排水の立管、埋設。割るか切るかの判断が要る

大径管は輪切りにするより、縦に割ったほうが容積が減ります。

排水管の付着物

撤去した排水管の内部には、汚泥や油脂が残っています。

  • 残留物を抜いてから運ぶ(重量に乗るうえ、車両を汚す)
  • 臭気対策(袋詰め、養生)
  • 厨房系は油脂が固着していることがある
  • 付着が多いと受入を断られることがある

「中身が入ったまま」で出すのが最も揉めるパターンです。 現場で抜いてから積んでください。

電線管の扱い

電線管(PF管、CD管、VE管)も塩ビ系のものは同じ分類です。

  • 中の電線を抜く(電線は非鉄で有価。混ぜると価値が消える)
  • ボックス類は別に分ける(材質が違うことがある)
  • 接着された継手はそのままでよい(同じ材質)

電線を抜くだけで、そのぶんが収入になります。 電線の買取については関連記事「電線・ケーブルの買取価格」を参照してください。

積算に入れる項目

  1. 撤去手間(天井裏、床下、壁内など作業条件で大きく変わる)
  2. 支持金物の撤去
  3. 残留物の抜き取りと処理
  4. 切断または減容の手間
  5. 袋詰め、養生
  6. 横持ちと集積
  7. 運搬(容積で計算)
  8. 処分費
  9. 開口部の補修(壁や床を抜いた場合)

3番目と9番目が漏れやすい項目です。 排水管の撤去では残留物の処理が必ず発生し、埋設管では掘削と埋め戻しが別に要ります。

埋設管を掘るかどうか

埋設された塩ビ管は、掘り出すか残置するかで費用が大きく変わります。

  • 掘り出す: 掘削、撤去、埋め戻し、転圧が要る。費用が大きい
  • 残置する: 建物用途や将来の工事に影響しないかを確認
  • 一部だけ撤去する: 接続部だけ処理して閉塞する

判断は発注者と設計側の合意が要ります。 見積の段階でどちらの前提かを明確にしてください。

撤去の作業条件

塩ビ管の撤去は、配管がどこにあるかで手間が大きく変わります。

  • 露出配管: 最も楽。切断して外すだけ
  • 天井内: 点検口の有無と天井高で変わる
  • 床下、ピット内: 姿勢がきつく、換気の確認も要る
  • 壁内: 壁の解体が前提
  • 埋設: 掘削と埋め戻しが別に要る

ピット内の作業では酸素欠乏の risk があります。 換気と測定を行ってから入ってください。

切断の道具と安全

  • 塩ビカッター(細径なら早い)
  • セーバーソー(中径以上)
  • 手鋸(狭所)

塩ビは切断時に粉が出ます。目と口の保護をしてください。また、古い配管は脆くなっていて割れることがあります。 落下の risk があるため、支持を確保してから切ってください。

よくある質問

Q. 塩ビ管は有価で引き取られるか A. 一般には処分費が出ます。廃プラスチック類として扱われます。

Q. 未使用の定尺管が余った場合は A. 処分の対象ではありません。規格が分かれば他社が使えます。

Q. 塩ビ管と他の樹脂管を混ぜてよいか A. 同じ廃プラスチック類なら混ぜられることが多いですが、受入先の区分を確認してください。

Q. 潰す作業は割に合うか A. 細径が大量に出る現場では運搬回数が減るため効きます。大径や少量では手間が勝ちます。

Q. 電線管と給排水管は分けるべきか A. 同じ塩ビ系なら一緒に出せることが多くあります。ただし電線管は中の電線を必ず抜いてください。

Q. 塩ビ管はリサイクルされるか A. 再生塩ビ管などへの再資源化の経路があります。ただし異物や付着物が多いと対象外になります。

Q. 継手やボックスも一緒でよいか A. 材質が同じなら一緒に出せます。金属製のボックスは分けてください。

更新工事で新旧が同時に出るとき

配管の更新では、撤去した旧管と、新設で余った定尺の切れ端が同時に出ます。この2つは分けてください。 旧管は汚れや付着物があり処分対象ですが、新設の切れ端は未使用で、長さがあれば次の現場で使えます。混ぜてしまうと、使える材料まで処分費を払うことになります。現場では「撤去材」と「新材の端材」で置き場を分けるのが確実です。

まとめ

塩ビ管は廃プラスチック類として処分費が発生し、費用は重量ではなく容積で効いてきます。切断や減容の手間と運搬回数の削減を比べて判断してください。排水管は残留物を抜いてから運ぶこと、電線管は中の電線を抜くこと(そのぶんは収入になる)が要点です。積算では残留物の処理と開口部の補修が漏れやすく、埋設管は掘るか残置するかを見積の前に決めておく必要があります。

未使用のまま余った定尺管や継手は処分の対象ではありません。GenbaLink 在庫マーケット で規格を指定して売買できます。

金属管との分かれ目は配管の処分と買取、保温材が付く場合はダクトと保温材の撤去・処分で扱っています。

#塩ビ管#処分費#積算#廃プラスチック#分別

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